第230回 10月句会 披講(互選)

 

1 一面を真紅に染める曼珠沙華
白梅
(1票)
  曼珠沙華の景が素直に詠まれており共感です。 幹夫
2 満月と夜勤の子からメール来る
秋 浪
(1票)
  「今宵は満月だよお父さんお父さん」余裕を持って仕事に励んでいるお子さんからのメール。親御さんもさぞかし満月でしょうね。 ひろし
4 壊れては蘇る月露天風呂
豊作
(2票)
  露店風呂で月とあそぶ。最高! 兎波
  露天の湯満喫ですね。 汕山
5 何処からか日暮れ蝙蝠群れ旋回
カンナ
(1票)
  どこから来るのか夕方になると飛んでいるのを見かけます以前お隣の方から排泄物が落ちてますよお孫さんに良くないですから蝙蝠が来ないように軒裏を修理されたらいかがですかと言われてのきうらを梯子使って調べると蝙蝠がいましたので市役所に相談しましたら業者さんをしょうかいしてくれました早速来てくれまして蝙蝠のいやがる薬品を置いてくれていましたやれやれでした本句を拝読させていただき思い出しました じじっぺ
6 友に逢ふ日の装いや草紅葉
すみれ
(2票)
  「友」だから格別気合の入った格好でもなく、けれどもさりげなくお気に入りのお洒落をして。季語がとても良い。 めぐる
  今日の装いは草紅葉のような華やかさだったのでしょう。 暁孝
7 秋寒や隣家に売物件の札
ウーサン
(1票)
  全国的に空き家が増えるばかり 買い手が 付かないことも やち坊主
8 転び寝の眼鏡いざれり菊日和
あづみ野
(1票)
  ”いざる”という言葉は知りませんでした。”ずれる”意味なのですね。本当に何気ない景ですが菊日和とよく合っていると思います。 ぎんう
10 絵を描く青年囲む彼岸花
(1票)
  孤高の青年と赤の対比が浮かびます。 明彩
14 秋刀魚焼く昭和は遠くなるばかり
やち坊主
(4票)
  秋刀魚の時季を忘れます。
  そのとおりです、同感です。 あづみ野
  秋刀魚と昭和の相性がいいですね。 望生
  説得力があります。 つかさ
15 手のひらに載せてつくづく栗のいが
ひろ志
(2票)
  一斗
  大口開けたいが栗、つくづくとありますから、三個そろって実っていたんでしょう。ご家庭も円満、いろいろな想いが・・・・・ ひろし
18 秋霖の膝関節の疼きかな
比良山
(1票)
  年をとると膝から痛みがやってきますね、同感です。 牛歩
24 秋爽や残り二台のレンタチャリ
ひろ志
(2票)
  爽やかな秋にサイクリングを楽しもうとする者が集った公園でしょうか。幸いに自分らが借りる分は残っていて良かったですね。 奈未
  ああ良かった。二台あった。二人で行けるかな?そんな楽しい想像してしまいました。 浜千鳥
26 秋晴のなかに私といふ異物
めぐる
(4票)
  「梅が香や根岸の里の侘び住まい」の現代版ということで。 灌木
  高野公彦の「あきかぜの中のきりんを見て立てばああ我といふ暗きかたまり」という歌を思い出した。異物と言いながら「私」にこだわり、自の存在の不思議を詠っている。「私」の存在という不思議への畏敬、おののきが秋の青空の下に美しい。 茫々
  私という異物?ご自分のことを異物とおっしゃってる どう言うことかしら?と考えさせられています しかも秋晴れの中にですね       カンナ
  面白し。 泥亀
28 ガンマンになりきってゐる夜長かな
徹春
(1票)
  逢坂剛みたいだね、あのころの映画はよかった、久しぶりに「OK牧場の決斗」みたけど。いまは及ぶべくもない、ひどい映画(米画)ばかりではないですか 瞳人
29 風を得て高原揺らす花芒
徹春
(1票)
  素直な非常に判り易いお句ですね私にとっては何とも言えない好きなお句です有難うございます じじっぺ
34 松茸の分別裸電球下
兎波
(1票)
  いいと思います。 石山
37 もろこしの蒸かす匂いやららららら
(2票)
  楽しい御句ですね。お気持ち良くわかります。きっと美味しく出来たでしょう。 浜千鳥
  ららららら は、湯気でしようね。とても惹かれた句です。 寿々
39 十キロの新米吾子を抱くやうに
やち坊主
(5票)
  米の重さで立つ袋 豊作
  新米への感謝の気持ちとうれしさが伝わって来て共感しました。 徹春
  きっと自作の米でしょうね。育てた結果の嬉しい収穫。 秋 浪
  十キロというとちょっと重たいですね。持ち方も様々ありますが、吾子を抱くやうに が大切な物の持ち方。新米に似合いますね。 かかし
  景が目に浮かぶ。 幹夫
41 暗闇をころがすやうにちちろ鳴く
ぎんう
(4票)
  ころがすやうに に、脱帽です(._.) 白梅
  閻魔の声は異色 豊作
  闇をころがす と言う表現がとてもお上手だと思い感心しました。 寿々
  中七がいいですね。 つかさ
42 水じまん長々添へて新米来
寿々
(1票)
  新米よりも、それを育てた水を自慢しているのです。即ち故郷自慢。 勇魚
43 秋霖や間延びして啼く鳩時計
幹夫
(1票)
  秋の長雨に鬱鬱です。 ひろ志
44 山下る月を離れて燈の中へ
勇魚
(3票)
  里山歩
  向こうでもあっちでも月をみていますが、誰もが自分だけの物として感じている様子がありありとわかります。山中、寂しいものですが、月と二人連れの心強さがあります。やがて人里に入り燈火の元へ。やっぱり空には月がありますが、人間の文明へ入って忘れ去られてゆきます。 かかし
  利尻
47 コスモスに見えかくれするかくれんぼ
明彩
(2票)
  子供帰りのかくれんぼだとちと怖い。 おもちゃ
  可愛いですね。 あづみ野
48 若返るみかん風呂にと青蜜柑
比良山
(2票)
  今年は温泉に行けないので蜜柑風呂ですね。
  香りはどうなのでしょうか?若さのエッセンスはたくさんあるかも。そう願って入れれば何でも効いちゃいますね。 ひろし
49 老松を従え古城の菊花展
汕山
(2票)
  老松をバックにこの菊花展はさじかし華やかっだたでしょう。 暁孝
  菊花展と言えばほぼお城で開催されていますね   何時ぞやか大阪城の見事な菊花展を楽しみました 事を思い出しました 古城が魅力です カンナ
50 山鳩のくぐもるこゑや秋しづか
茫々
(1票)
  この頃の早朝の感じそのままの句です。山鳩の鳴き声が好きで、鳴き声を聴きながら目覚められる朝がとても好きです。 めぐる
51 柔らかな心で座る居待月
灌木
(1票)
  柔らかな心⇔頑なな心 やはり月見は前者ですね やち坊主
52 秋灯下旅の記憶を地図に追ふ
やすし
(5票)
  さぞ楽しい旅となったことでしょう。下五の、地図を追ふというフレーズで一層わくわくした気持ちが伺える。 徹春
  一斗
  夜長に地球儀を回し旅をした記憶をたどり楽しんでいいます(^^) 記憶を地図に追ふ の表現が良いですね                              カンナ
  その様子が思い浮かびます。今年は特に旅に出にくい年、私も撮った写真を見て記憶を辿ったりしています。 柚子
  白熱灯のオレンジ色の光が地図を照らしている情景が目に浮かびました。 明彩
54 口一つ多き女や鷹の爪
望生
(3票)
  一言多い女性の言葉は心に刺さるもの。その状態を鷹の爪の辛さに例え、舌で感じる痺れから頭の毛穴が開く瞬間までが想像でき、極めて同調です。 奈未
  里山歩
  賛成。 泥亀
56 故郷の三桁国道捨案山子
幹弘
(3票)
  農村の景色が広がってきます。 望生
  国道も番号が三桁ともなると、田舎道のようなところがありますね。 秋 浪
  「三桁国道」とはすごい。 汕山
61 予定表白きままなり敬老日
秋 浪
(1票)
  同感同感です上手に捉えておよみになってますね じじっぺ
68 安売りの種も仕掛もある葡萄
兎波
(1票)
  可笑しい。種なし葡萄の流行る昨今、種と仕掛けを使って安売りを揶揄した。 かかし
75 月明りして暗さ増す山の影
勇魚
(1票)
  なるほど、そうなのですね。上手いと思います。 つかさ
79 熱燗に土の匂いのゆり根かな
石山
(1票)
  確かにゆり根は土の香りがしますねえ。 葦たかし
82 猪鍋を喰うて饒舌女たち
善夫
(2票)
  野性味たっぷりの「猪鍋」がムオっと匂ってくるよう。げに逞しきは女性たち、おおらかな人間賛歌を感じる。 めぐる
  猪鍋をつつき食っている女たちの逞しさ、その雰囲気がよく活写されていると思う。「喰うて饒舌」が佳い。 茫々
84 吊り橋の声の落ちゆく渓紅葉
やすし
(9票)
  声にも重さ有り 豊作
  渡っている人たちの情景が間接的に浮かんで来る中七「声の落ちゆく」がいいですね。 ぎんう
  吊橋から紅葉を見ています。声が落ちてゆくに谷の深さを感じます。 勇魚
  実景が浮かびます やち坊主
  中七に曳かれました。 灌木
  声の落ちゆくという表現に渓谷の深さと紅葉の赤の色の深さも窺えます。聴覚と視覚のコラボが詩的で面白いと思いました。 比良山
  渓の深さ、吊り橋の高さを想わせます。 ちょっと怖くても素晴らしい景色です。 兎波
  長大な歩道の吊り橋か。「声の落ちゆく」で紅葉谷のスケールの大きさが出ていると思います。 汕山
  吊り橋の真ん中に立って周りを見渡せば、紅葉に囲まれて圧倒される美しさ。怖さも忘れるかな。 幹弘
85 秋麗やピカソの描きし目の不思議
幹夫
(1票)
  「目の不思議」本当にそうですね!秋麗が生きていると思います。 秋桜
86 温め酒だんだん軽くなる余生
泥亀
(3票)
  身に染みて感じるこの頃である。 茫々
  季語温め酒は健康を祈って重陽に飲むお酒なのだそうですね。明るい句だと受け取りました。 ぎんう
  「だんだん軽くなる余生」が温め酒にあっていて、面白いなあ~と思いました。ユーモアとペーソスを感じます。 秋桜
88 数式は解けず林檎は落ちて来ず
ぎんう
(4票)
  解けない間は尋常ではない状態なんでしょうね。解けた時に引力が普通に生じる(解けてあたりまえ)の例えだと思います。fight‼! 奈未
  平然たる生き様。まことに愉快な句であります。 やすし
  一斗
  ニュートンもお手上げ? ひろ志
92 向かうにも月見る人のゐるらしく
勇魚
(1票)
  夜目にもわかるのは、人影か話し声か。 明彩
93 爽やかや弓道場の的の音
泥亀
(1票)
  この季語は個人的に難しいと思っていてなかなか自分では使えないのですが、この使い方はとても好きだと思いました。 すみれ
95 名月に寄り添ってゐる庭の松
徹春
(2票)
  さぞかし立派な老松でしょう。名月に松は良く似合います。 暁孝
  名月の夜のお庭の美しい情景が目に浮かびます。姿の良い松と名月の取り合わせが綺麗ですね!! 秋桜
96 曽爾の原金波銀波の芒満つ
暁孝
(1票)
  上五中七は秀抜だが下五に一工夫が必要。 おもちゃ
97 熱燗や親父二合と決めていた
石山
(3票)
  親父の年になって、そういえば、そうだったなあ、不肖、せがれも見習わんかと 瞳人
  百薬と決め飲みしていたら、医者から半分にせよと諭されています。さりながら・・・。 やすし
  私の父もそうだった。 幹夫
100 秋日浴び古墳の史碑を拾ひ読み
汕山
(1票)
  羨ましく思える光景です。 寿々
105 どうせ引く露草今日も残しけり
柚子
(4票)
  お気持ちはよくわかります。本心はそのままにしておきたいのでしょう。 やすし
  綺麗に咲いていたのでしょう。
  旬に咲く草花もいいものですね。 望生
  同感です。畑に咲かなければ抜かなくて済むのに。もう少し咲かせてあげよう。 兎波
108 一向に既読とならぬ夜長かな
幹弘
(2票)
  LINEですね!何回も見てますが、一向に(・へ・) 白梅
  相手は詠み手の良き人か。そろそろ別れの予感かも。 卯平
109 バーボンのひと口苦し枯蟷螂
おもちゃ
(1票)
  あれは若いもの向きなのかね、安部譲二もずっとターキーだったけど、晩年は日本酒だったなあ、と老境を自覚します 瞳人
110 何処かしら姿見えねど金木犀
奈未
(2票)
  金木犀の香りは強いので何処からか、とくるくる見渡します。 あづみ野
  確かに、街中がうっすらと金木犀の香りです。 すみれ
111 行先を風に教へる花芒
豊作
(2票)
  花芒の様が、さも風に行き先を教えているという見立てが詩的で面白いと思いました。 比良山
  芒は風になびいていると思ってましたが、あの穂は風に行き先を示しているのでしたか。 秋 浪
113 障子貼る白の青さに目を細め
豊作
(3票)
  白の中に青さを見るとはなかなか言えない。 おもちゃ
  中七「白の青さ」! 確かに青味がかった白ですよね。細やかな観察だと感服します。 葦たかし
  「白の青さ」が鮮やかに感じられました。 あさふろ
114 チェンバロの響きや梨の透けるほど
あさふろ
(4票)
  梨の水水しさをチェンバロの響きに見立てたところお上手だと思いました。聴覚と視覚そして味覚まで想像されます。 比良山
  「梨の透けるほど」が素敵な表現です。切れ字もよく効いています。 葦たかし
  チェンバロはピアノとは違う独特の音色。切った梨の透明な部分は、少し柔らかく甘い。説明が難しいのですが、この取り合わせに惹かれました。 幹弘
  利尻
121 碁を打つや黒マスク対白マスク
やち坊主
(2票)
  碁石の白と黒、マスクも白と黒で絶妙な組み合わせです。 牛歩
  この句に出会えたことに感謝です。後世に残る句と思います。 灌木
126 健診を終へて寄りみち花野道
ひろ志
(2票)
  結果はどうでしょうか。兎も角検診が終わってホッとして花野を眺めながら帰ります。お気持ち良く分かります。 勇魚
  健診と花野の取り合わせに新鮮さを感じました。リズムもいいですね。 柚子
127 さみしいね呟きもらし蜜柑剥く
あづみ野
(1票)
  よくわかります。今は寂しい人ばかり。良いことあるといいですね。 浜千鳥
133 台風来膏薬痕の等圧線
比良山
(1票)
  膏薬を幾重にも貼っていた痕を等圧線と見立てた発見。 卯平
136 ふつくらと母の面影栗ご飯
つかさ
(2票)
  上五のふつくらとが、中七・下五にもかかっており良い句となりました。 徹春
  優しいお母さんの印象を上手く表現されています。 牛歩
139 手の甲の残り蚊そつと吹き払ふ
寿々
(3票)
  お優しいですね~後甲の痒みが... 白梅
  惻隠の情ですね。 あさふろ
  優しいですね。 ひろ志
140 句読点多き告白吾亦紅
めぐる
(3票)
  朴訥とした人の告白聞く詠み手。しかし気持ちは決まっている。何故なら「吾亦紅」の季語で返事しているから。 卯平
  そうなんですす。 泥亀
  たどたどしい告白。風に揺れるわれもこうの花。儚い恋の思い出。 幹弘
141 柿置いて忘るる頃の甘さかな
めぐる
(3票)
  いいと思いませ。 石山
  私も買ったままいつの間にか熟柿になっています。その時はスプーンですくっていただきます。 すみれ
  待つことで、とても豊かになる。忘れるほど、待つ。なかなかできないことです。 あさふろ
142 宵闇や昼間気付かぬ店灯す
秋桜
(2票)
  目立たない小さなお店なのでしょう。宵闇が季語だということを教わりました。 柚子
  利尻

選評のみあった句
 
 

第230回 10月句会 披講(互選)

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