第回  披講(互選)

 

1 稲架組めば大和平群は古代の香
茫々
(2票)
  一斗
  古代の大和の秋の風景が想像できます。 フリージアの君
2 けらつつきそれは電柱なんですけど
兎波
(1票)
  真っ先に目に留まりました。ユーモアも優しさも感じられ、惹かれました。 浜千鳥
4 古里の三和土は広し冬支度
泥亀
(4票)
  いよいよ冬籠り 豊作
  昔、子供の頃田舎の親類に遊びに行ったんですが、確かに広い三和土だったように思い出され、懐かしく思いました。 寿々
  母の実家は田舎の農家でしたが、土間は子どもが走り回れるくらい広かったですねえ。正月には飾り臼が置かれていました。 葦たかし
  「三和土(たたき)」懐かしい響きの言葉ですね。 ひろ志
5 文化の日父の遺せし筆硯
勇魚
(2票)
  硯というものは生きている内に次の使い手に譲るものらしい。こういう観点に立つと文化という程の硯ではないようだ。選外かもと思いつつ。。。 おもちゃ
  お父様を尊敬していらっしゃったのでしょうね。季語もよく効いていると存じます。 かかし
8 朝に陽の夕に時雨の金華山
石山
(1票)
  午前と午後での天候の違いに着目した句で、季語の時雨、金華山が有機的に働いていると思いました。 せせい
9 年齢と同じ体重豊の秋
善夫
(1票)
  年齢とともに増えたら大変ですね(w) 兎波
12 かもめ屋の定食窓に冬の海
勇魚
(2票)
  旅の途中に寄った海辺の食堂であろうか。冬の荒涼とした海の景色が浮かぶ。 茫々
  映画の一場面が浮かびます(よくは知らないんですが・・・)絵になります。 たか
13 霜月の入日そんなに急ぐなよ
秋 浪
(2票)
  この頃の入日は本当に早く驚くばかりですね、釣瓶落としと言われますが、そんなに急ぐなと言いたくもなります。 徹春
  冬になると落日の前後は物悲しくなりますね。ストレートに思いをさらけ出したところが、この句の良さ。 葦たかし
15 一号車一番ドアの冬隣
望生
(4票)
  最速の季感 豊作
  着眼が佳い。 幹夫
  冬に一番近いところを的確に表現。 やすし
  何時も決まった座席に乗られるのでしょうね。 利尻
16 手の甲に止まりて刺さず冬の蚊は
善夫
(1票)
  残る命を手の温かさに委ねているのでしょうか。 ちょっと哀れをかんじますね。 万年青
17 風を得て生き返る如枯葉舞ふ
徹春
(1票)
  風と共に生き変えったように枯葉が舞いだしたのです 情景が見えるようです カンナ
20 濃紺の鉢の分厚く実万両
めぐる
(1票)
  濃紺の植木鉢と万両の深紅の実の取り合わせが 良いように思いましたゎ 鉢の分厚く… カンナ
21 別腹と言ひつ手の出るふかし藷
ひろ志
(1票)
  面白し。 泥亀
23 溜息をせっせと集め落葉掃く
豊作
(1票)
  ほんとにそうですね。掃いても掃いても 又後から後から降ってくる。落葉と一緒に捨ててしまいましょう。 浜千鳥
25 小鳥来て声の坩堝となる一樹
万年青
(5票)
  小鳥は数匹がまとまってやってくると、何をお喋りしているのかよく囀ります。 暁孝
 
  一斗
  秋暮色巣に戻った小鳥たちのざわめき? ひろし
  こういう光景は見たことがあります。まさしく声の坩堝です。何故かその木に集まるのですね。 柚子
26 赤蜻蛉石に動かず影もまた
柚子
(1票)
  写真が良く撮れました。
27 はやされて上手に回る木の実独楽
灌木
(3票)
  「木の実独楽」懐かしいですね!子供のころを思い出しました。お友達と楽しく遊んでいる様子が目に浮かびます。 秋桜
  子供たちの歓声がきこえるようです。 兎波
  独楽が誰かさんの姿に重なって、ちょっと可笑しいです。 フリージアの君
30 賞味期限切れし二人の温め酒
やち坊主
(2票)
  賞味期限が切れても温め酒は良いですね。 望生
  熟年夫婦かな。お互いの健康を願って、あたため酒を飲んでいる。 幹弘
31 庭に出て仕事をさがす小春かな
柚子
(8票)
  じじっぺ
  小春日は何か一仕事したくなる働き者 やち坊主
  小春の陽気に誘われて庭に出たが、さて何かやることは、とまめな人ですな。 秋 浪
  背景を鑑賞者にゆだねられた表現が面白いと感じました。 灌木
  いいと思います。 石山
  わかります。 あさふろ
  のどかな秋のひとときですね。 明彩
  逸る気持ちが上手く表現できています。 望生
32 神無月主待つ猫の垣根かな
里山歩
(2票)
  帰りを待つ様子がいい感じです。 真由美
  神無月、猫の飼い主、猫そして垣根と四者が連動していると思いました。 せせい
35 穭田や風吹けば去る群雀
カンナ
(3票)
  群雀の素早い動きを上手く表現されてます。 牛歩
  むらすずめと云う言葉がいいです。 あさふろ
  確かに見たことがある田のひとこまです。 利尻
39 秋深し金波銀波の曾爾の原
おもちゃ
(1票)
  光景が浮かびます。 寿々
40 柚子熟れて千万の燭柚子の里
宗太
(1票)
  柚子の里、水尾の里は斜面に沿って黄色い柚子がまさに中七の如くでした。(昔吟行に行った時のこと懐かしく思い出しました) 秋桜
41 一振りを月へ忠治の初秋刀魚
やち坊主
(1票)
  忠治が主役。サンマはやっぱり刀ですねえ。 かかし
43 絵手紙に「また会いましょう」蔦紅葉
ぎんう
(2票)
  書いたのか貰ったのか。いずれにしても「蔦紅葉」に心模様が託されて。丁寧に描かれ、丁寧に書かれた絵手紙が浮かび心が暖かくなりました。 めぐる
  久しぶりに会った友への礼状。おふたりで紅葉狩りをなさったのでしょう。 宗太
45 マンホール覗く猫の尾冬日向
比良山
(4票)
  マンホールを覗く猫の様子に冬日が暖かい。 茫々
  猫の尾を焦点にした捉えどころが好きです。 幹夫
  なにやらほんわかした雰囲気ですね。暖かい日向に猫の尻尾が映えて微笑ましい光景です。 奈未
  現実に覗いていたかどうかは・・・?、でも、ありそうな光景が浮かびます。 たか
51 鳥の名を知らぬ残念小鳥来る
勇魚
(1票)
  良い声で鳴いているのですが私も鳥の名前がわからず何時も残念に思っています。 あづみ野
52 散り紅葉水琴窟の響き澄み
ひろし
(2票)
  静寂の中に水琴窟の音が冴えます。 牛歩
  水琴窟に散った紅葉。目にも耳にも美しい。 幹弘
54 昭和まで見渡す高さ木守柿
やち坊主
(5票)
  一人になっても守り通したい 豊作
  空間を超えた発想に惹かれました。措辞が木守柿という季語ととても良く合っていると思います。 ぎんう
  昭和が見渡せる?高さの柿の木?想像してみました 途轍も無くスケールの大きなお句だなぁ~と感じました 柿が一つポツンと天辺に懐かしく昭和を見詰めているのです       カンナ
  時代を静かに眺めてきた老木に残る木守柿。慈愛を感じます。 明彩
  天辺に柿が一つ残った高い柿の木、昭和まで見渡す高さ、この表現が面白いと思いました。 柚子
55 夕映の磯にはりつく根釣人
葦たかし
(1票)
  秋の夕映えの中の釣り人のシルエットが寂しい。 茫々
57 短日を雨の仕業と言ふ漁師
暁孝
(1票)
  ユーモラスだと思ったのでしょう、漁師の話を。 せせい
58 柊の花ひそやかに書院窓
めぐる
(1票)
  朝のお勤めも終わり森閑とした寺院の空間 ひろし
60 焼鳥のにほひ流るる裏通り
(1票)
  裏通りの小さな店の焼鳥が旨いのです。 ひろ志
62 青春の一書色なき風に閉づ
一斗
(2票)
  青春は遠き日、色無き風にしみじみとした思い思いがあります。 勇魚
  青春と色なき風が合っていると思います。 つかさ
64 常緑も使ひこなして山粧ふ
豊作
(6票)
  中七の“使ひこなして”にアッパレ‼です。 徹春
 
  緑をベースに黄紅が映える。自然の采配の見事さ。 やすし
  中七 なるほどと感心しております。 かかし
  「山粧ふ」には三原色でしょうね。 汕山
  紅葉の見事さの中、差し色の緑がまた美しい。華やかで鮮やかな秋の山を、このようにさらりと表現出来ることに感服しました。 めぐる
67 すれ違ふ風の重さや冬はじめ
あづみ野
(5票)
  言われて見れば、冬の風の冷たさは重く感じますね 寿々
  北から吹く風の重たさを感じる風情が良く出ています。 暁孝
  新型コロナウィルスを含む風の重さ…か。 ひろ志
  風もまた旅人ですね。 明彩
  風が強くなってきた、いよいよ冬がはじまる実感。 幹弘
68 マスクする令和二年の尊徳像
兎波
(1票)
  この年限りと願えば、こその一句と受けましょう 瞳人
69 遠景は小豆島なり鱗雲
フリージアの君
(2票)
  小豆島が小さく浮かぶ海面にいっぱいの鱗雲、気持ちの良い大景。 勇魚
  遠景がいいと思います。 利尻
70 かたことと婆が釘打つ小春かな
里山歩
(3票)
  庭掃除でも終え、箒を掛ける釘がゆるんだのかな ひろし
  かたことと~が良いですね。 望生
  季語の小春が生きていると思います。かたことという表現も上手いですね。 つかさ
72 山道に苔むす標秋気澄む
フリージアの君
(1票)
  凛とした山の静けさでしょうね。 汕山
74 窓に描くへのへのもへじ今朝の冬
奈未
(1票)
  小生もへのへのもへので句を作った。同じような発想だがちょっとだけ違う。 おもちゃ
86 爺ちやんの背なにもたれて日向ぼこ
寿々
(2票)
  あったかそう。 真由美
  ほのぼの感が漲っています。 あさふろ
88 芒野は風の遊び場かもしれず
あづみ野
(4票)
  言われてみればそんな気にもなりました。 徹春
  芒野と風、付きすぎやも知れませんが遊び場かもという詩的表現に感心致しました。 比良山
  風に揺れている芒原が目に見えるようです。 秋桜
  万年青
89 口笛や落武者と往く秋の道
あさふろ
(1票)
  気持ち悪いけど一人で往くより心強い、ある意味お守り代わりとも思えます。素知らぬ顔で口笛なぞ吹きながら、どこまで旅するのでしょうか。 奈未
90 白壁の猫の尾の影冬日差
比良山
(1票)
  冬日差に白壁が背景、猫の尾の影がいいですね。 幹夫
91 時雨傘廻す思案の南禅寺
幹夫
(2票)
  初デートで南禅寺で時雨、さてこれから何処へ?傘を廻す思案という表現がさもありなんで懐かしい青春の一頁を勝手に思いだしました。 比良山
  恋する舞妓、それとも・・・?絵になりますね。 たか
94 露の玉一つひとつに日の欠片
葦たかし
(3票)
  露の玉に光が当たって無数の日の欠伸を見た。面白い把握であると思う。 おもちゃ
  類想があるかも知れませんが、露一粒ずつの光を日の欠片と捉えられたところが詩的です。 ぎんう
  日の欠片。情景が見えます。良いと思います。 あづみ野
95 冬の田にどっしり構える古墳丘
汕山
(1票)
  私の家の近くにも古墳があります。長い年月存在している古墳は、冬の景色とよく響き合う気がします。 葦たかし
100 そぞろ寒雑な機械の血圧計
かかし
(1票)
  みんなそんな想いを抱いている。 泥亀
101 こいさんは薄味が好きおでん鍋
たか
(1票)
  こいさんが良いですね。かわいい句で好きです。 真由美
102 大き手と小さき手しやがみ庭焚火
寿々
(4票)
  じじっぺ
  焼芋をしてますか!
  焚き火へ手をかざす大人と子供、笑い声が聞こえてきそう。 秋 浪
  小さな焚き火なのでしょう。大き手と小さき手、情景が浮かんで来ます。 柚子
110 落ち葉掻く爺やの軸の曲がりたり
奈未
(1票)
  私の回りにもいて痛々しいく感じますが本人は平気なようです やち坊主
118 新聞の届きし音や冬の朝
牛歩
(1票)
  いいと思います。 石山
120 水澄むや山影置ける沼の瑠璃
(1票)
  きっちりとした形・構成を勉強させていただきました。 灌木
121 太陽を一人占めして柿を捥ぐ
汕山
(2票)
  太陽光をため込んだ柿。おまけに陽光。 やすし
  熟した柿は夕日のよう。 秋 浪
122 知らぬ間に雲が雲呼ぶ冬の雲
牛歩
(1票)
  今雲がとても美しい季節ですね。夕暮れなど見とれてしまいます。語呂の良い御句ですね。 浜千鳥
125 処分する本を選りゐる秋の昼
柚子
(2票)
  さて、何冊処分できましたかな、これができないのですね、つい読み耽ったりして 瞳人
  愛書家が一度は、体験する光景です。 牛歩
127 山茶花の雨にほろりと蔵の町
幹夫
(1票)
  しっとりとした雰囲気が魅力的。下五の「蔵の町」がいいですね。 ぎんう
131 水粒のサドルを拭ふ初時雨
宗太
(1票)
  一斗
132 部屋の絵をあれこれ変へてみる夜長
たか
(2票)
  よく判る句で、共感を覚えます。 万年青
  時間を忘れるひと時。何に決まったのだろう。 宗太
133 立冬や木橋に固き靴の音
暁孝
(3票)
  聴覚で感じる冬の始まり。いつもより少し硬く響く靴音から、寒さで引き締まった木橋の質感と空気感が伝わるよう。こういった表現に憧れます! めぐる
 
  カ行が続く言葉で寒い冬の始まりを感じます。 勇魚
135 棚田への狭き坂道木守柿
フリージアの君
(4票)
  農村の寒々とした風景よく表れてますね じじっぺ
  稲刈りが終り人のいなくなった棚田の侘しい情景が良く出ています。 暁孝
  棚田の守りと狭き坂道と木守柿、なるほどとの納得感です。 灌木
  子供の頃の思い出がよみがえリます。 あづみ野
136 失策はセパの一番冬来る
瞳人
(1票)
  ㇷレ-フレー。 阪神タイガース、来年は優勝だ。 泥亀
137 夕時雨のれんくぐれば味噌仕立て
やすし
(1票)
  困ったときに一息ほっとする瞬間です。醤油や味噌の香りはなぜかしら日本人の心を癒します。おでんなのか煮しめなのかわかりませんが、寒くなってきた季節の嬉しい佳肴ですね。 奈未
138 休刊日昨日の朝刊日向ぼこ
カンナ
(2票)
  休刊日が多くなったなあ、それに部数もがた減りだ、年寄りの日向ぼっこの相手に、くらいしかならないか、いや、紙面がつまらないからだ。紙面こそすべて、という切れば血の出るような紙面を作ってくれ 瞳人
  俳諧的に楽しい句ですね。日向ぼこが効いていると思います。 つかさ
141 蜜柑むく怒り去ること静かに待つ
あづみ野
(2票)
  微笑ましい仲良しさん
  この様に努めたいと思いっましあ。 宗太
143 単線のひと駅ごとの苅田風
泥亀
(1票)
  単線がいいですね。 汕山
145 制帽を掛けて夜食の熱き汁
一斗
(2票)
  警備の方でしょうかご苦労様です やち坊主
  ご苦労様です。 兎波
146 校舎から歌声ららら帰り花
かかし
(1票)
  待ちに待った校舎での授業と部活。帰り花が歌声を待っていたかのように咲いている光景が浮かびます。 比良山
147 ずわい蟹食べて仕事の話せず
幹弘
(1票)
  蟹を食べる時は皆んな無口。仕事の話なんて野暮なことはしたくないですね。 フリージアの君


選評のみあった句

 
 
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