第203回 7月句会 披講(互選)

 

9 エレベーターの角にちよこんと新社員
望生
(3票)
  角にちょこんと  昔を浮かべます。
  まだ馴染めていない感じが目に見えるようです。 ぎんう
  見えます。初々しいですね。 ドッグイヤー
11 無住寺に住み着く鴉竹の秋
(1票)
  無住寺という言葉は世の無常観を思い出させます。 鴉は憎まれ者 それに竹の秋 何か考えてしまいました。一種の感動。 かかし
12 弁当の匂いの鞄夕蛙
めぐる
(1票)
  からっぽの弁当箱の入った学生カバン、もしくは弁当を買って帰る一人暮らしの情景でしょうか。どちらにしても雰囲気が出ていると思います。 ぎんう
13 脳トレの尻取りしつつ青き踏む
秋桜
(3票)
  ただ歩くのでなく頭を使いながら歩くといいらしいですね。この頃絵尻取りを孫にさされます。
  階段で尻取りしています。
  気持の良い運動法、いつまでもお元気で・・ 万年青
14 冴え返る薄墨を摺る手の止まり
浜千鳥
(1票)
  「薄墨」から綸旨へ。退ぞきの弁に冴返る美的感覚あり、と。適切なる季語。 やすし
15 A.Iの及ばぬところ春の月
ぴっぴ
(1票)
  AIの発達で生活がどんどん便利になる反面、未来には人は仕事を奪われ、地球上に居場所はあるのか?なんてことを考えてしまいました。朧なる月、秋の月との違いなど、AIには絶対解らない。。。と信じたい。 幹弘
17 大砲のやうなカメラや梅に鳥
やち坊主
(1票)
  カメラマニアの方は、重たそうに肩へ担いで走る姿を見かけますが、重たそう。ほんと大砲ですね。 鉄腕アトム
19 正面に伊吹全容いぬふぐり
あづみ野
(1票)
  土手のようなところにいぬふぐりが青く密生しているのでしょう。正面には伊吹山、夏の高山植物の頃には登ったことがありますが、今頃はどんな色合いをしているのでしょうね。 柚子
20 男等が酢飯作りや雛祭り
ひろし
(1票)
  裏方の男性陣も小さなお姫様にメロメロなのでしょう。酢飯をさます間もニコニコ顔に違いありません。 めぐる
22 二日目に空席一つ入試室
善夫
(5票)
  何かトラブルでも、それとも1日目の出来であきらめたのか。 孝雄
 
  この方どうしたんでしょうね。他人事ながら心配な気持ちになりますものね。 浜千鳥
  監督官からの視点でしょうか。この受験生に何が起こったんだろうかと気遣う一瞬がふと見えた気がしました。 明彩
  昨日は居た受験生が今日は来ない。 滅多にないことだけにちょっと気になりますね。 兎波
23 春夕べ暖簾かけたる立ち飲み屋
暁孝
(1票)
  居酒屋がクローズアップされた。 泥亀
24 漣(さざなみ)に風を止めて(とどめて)瀬田蜆
幹夫
(1票)
  蜆舟から蜆をとる時に見える湖面にそよぐ風をさざ波がとどめているように見えるという新たな気づきが美しい。 比良山
25 きゅりきゅりと回す蛇口や桜冷
めぐる
(1票)
  桜の咲く頃はまだ寒いですね。きゅりきゅり~はリアルでいいです。 望生
26 初つばめ仁王門から真つすぐに
ひろ志
(1票)
  燕と仁王の取り合わせも新鮮ですし、寺領を勢いよく出てくる燕に仁王の顔もゆるびたのでしょうか。 ぴっぴ
27 水飴や春日練り込む紙芝居
おもちゃ
(3票)
  春の子供達が光るようで微笑ましく楽しくなりました。 「に」で季語がより生かされるように感じました。 灌木
  春の日の明るさと希望を紙芝居に見た子供の頃、 それが水飴にも練り込まれたような思いがした。春日を練り込みむという表現がさもありなんと思いました。 比良山
  水飴が春日に練りこまれる。やはり春日が合うと思います。三時のおやつ時分に来てくれたのを思い出しました。 鉄腕アトム
28 春雨や色合の浮く修理箇所
灌木
(2票)
  どうしても後からだと色が浮きます。修理も大変ですよね。 鉄腕アトム
  愛車でしょうか、晴れているときは目立たないような気がしたけれど、濡れるとやっぱり色が浮いて見えてちょっとがっかり。。 兎波
31 亀鳴くや生は足し算死は引き算
やち坊主
(1票)
  あ~あ ため息が出ます。 寿々
33 靴下の片割れがない春愁
ぎんう
(3票)
  春愁とは、こんなものかもしれません。 勇魚
  季語にぴったりの内容ですね。 ひと葉
  小さな愁い ドッグイヤー
34 見ないふり雪積みて又雪積みて
浜千鳥
(1票)
  毎年のことよと達観。 やすし
36 春雨の糸を眺める窓辺かな
つかさ
(1票)
  何やらふんわりとした意味深長さを想像しました。 「見つめる」で新年度への決意めいたものも想像されるのではないかなと。 失礼を申しあげました。お許しください。 灌木
37 紅梅のかなたに聳ゆ観覧車
秋桜
(1票)
  こんな風景どこかで見たような気がしますがテレビだったかなあ‥‥、観覧車の大きさがわかりますね。 よせふ
39 風孕み大漁旗の玉筋魚舟
奈呂
(1票)
  玉筋魚もう食しました大変旨かったです。 暁孝
42 暫くは冴えし月見て雨戸閉ず
(1票)
  今夜は少々冷え込むね、少し早めにと。・・・どうしてるかな?? ひろし
44 拳万に長い効力つくしんぼ
欲句歩(よくほ)
(1票)
  指切りげんまんの「拳万」が印象的でした。 せせい
46 天空へシュプール雪の八甲田
汕山
(2票)
  とても気持ちの良い御句ですね。又滑ってみたくなります。 浜千鳥
  美しい景色が浮かんできます。 望生
47 冬銀河地球の酸化著し
欲句歩(よくほ)
(2票)
  「春の天文季語=春の月・陽炎など」の方が錆びの進行の不気味さが強調 されるのではないかと考えましたが、悩ましいところです。 一句紹介させて下さい。 「再びは生まれ来ぬ世か冬銀河 細見綾子」 曳かれた句ですので、言わずもがなを・・、お許しください。 灌木
  そうなんです。 泥亀
49 忘れ物許し許され春うらら
(1票)
  季語がびったりだ思いました。 寿々
50 ぶらんこや時を失ふ父連れて
暁孝
(4票)
  「今」をも忘れてしまうお父様、臨場感も有りしみじみ佳句と感じました。 ぴっぴ
  いいと思います。 石山
  じーんとくる句ですね。季語のぶらんこが効果的だと思います。 つかさ
  お父様は昔活躍された どちらかというと眩しいくらいの存在でしたでしょうね。やるせない気持ちが溢れる情の深いお句に感動。 かかし
52 あちこちに子らの声する春の川
はるを
(2票)
  子供たちの元気な声と春の川が響きあって、気持ちの良い句となりました。 牛歩
  子供の声を聴くのはうれしいことです。 あづみ野
53 越へて行く山に影無し春の雲
勇魚
(1票)
  雲が高いってことですね。思わず雲の行方を追っていきたくなりました。 明彩
57 退院の夫へと草の駒返る
はづき
(1票)
  駒返るという季語を初めて知りました。優しい気持ちにさせられる一句ですね。 柚子
58 啓蟄や若草色の靴の欲し
寿々
(3票)
  ムズムズと動き出したい気分が伝わってきます!「若草色の靴」ならどこまでも歩いていけそうです。 めぐる
  若草色の靴に軽快さを感じる楽しい句 欲句歩(よくほ)
  春の野遊びには明るい色の靴ですよね。 秋 浪
59 啓蟄や災禍家屋の毀されて
秋桜
(1票)
  被災地の復興はまだまだですね。 はるを
62 蛇穴を出づダイエット成功す
ドッグイヤー
(2票)
  よかったですね。季語が良いと思いました。 あづみ野
  すごくスリムになられた感じと喜びが季語で伝わってきました。前から着てみたかった服を着て、さあ出かけましょう。 兎波
70 春しぐれ南座前を蛇の目傘
宗太
(4票)
  歌舞伎役者かな?最近では蛇の目傘を見る事が珍しいですね。 徹春
  先斗町もそこ。 泥亀
  パラパラッと来た雨、そこは京都ビニール傘ではない蛇の目がパッと。木版画の世界ですね。 ひろし
  南座には蛇の目傘が似合う。 秋 浪
74 光琳梅見たさに下鴨社家の町
万年青
(1票)
  尾形光琳に因んだ光琳梅。そりゃあ見たいでしょう。 せせい
75 菜の花や野辺の小石も野の仏
(2票)
  万物なんでも仏。 おもちゃ
  季語が効いています。万物すべてがありがたい。 はるを
78 鈴の緒の空を鳴らして受験生
ぎんう
(2票)
  「空を鳴らして」という表現が気に入りました。願いよ届けと鳴らす鈴の先には晴れた空があって。。。受験生の想いが伝わる句です。 幹弘
  「神頼み」受験生の心情ですね。 汕山
80 宅急便届く朝寝のど真ん中
兎波
(1票)
  家人の居ない時は全くとまどいます。 宗太
82 うらうらと忘れたふりの仕事かな
幹弘
(1票)
  えへっ?ユーモアのある対応ぶりも春らしい。 明彩
84 春風を連れて制服乗り込めり
豊作
(3票)
  電車かバスか分かりませんが、制服姿は本当にいいもんですね。 暁孝
  新しい制服の女生徒を想像してます。新鮮な柔らかい空気を感じました。 秋桜
  バスの扉が開いて学生が乗り込んできた、一緒に春風も入ってきたという光景でしょうか。「春風を連れて」と表現できる感性が素敵だと思いました。 幹弘
86 春愁や空五倍子色の僧の袈裟
比良山
(1票)
  空五倍子色は薄墨色 春愁にマッチしていますね やち坊主
87 平成の全部を生きて豆の飯
よせふ
(4票)
  一番気に入った句です。「豆の飯」が効いていると思います。「全部を生きて豆の飯」・・・いいですね! 秋桜
  作者は昭和生まれでしょうか 昭和も加えると93歳以上  やち坊主
  季語の斡旋もみごとです。新年号への希望も垣間見える句と思います。 ぴっぴ
  平成は日本で戦争が一度も無かった時代ですね。大きな災害や事故は有ったものの、日本が戦争に巻き込まれることは有りませんでした。次の元号がもうすぐ発表されますが、次の時代も平和が続きますように。豆の飯、いいですね。 つかさ
88 ぶらんこのあと一漕ぎで届く空
ぎんう
(6票)
  人生そのものですね 豊作
  元気な男の子ですね。でもしっかりと綱を握っていて下さいよ。 よせふ
  ブランコを漕ぐ時の気持ちがよく出ていると思います。 勇魚
  あと一漕ぎで空へ届けばどんなに楽しいでしょう!! 必死に漕いでいる少年?の様子が目に浮かびます。 秋桜
  中七が上手いですね。あと一漕ぎ! ドッグイヤー
  作者は見てゐる方でしょうか。高く上がるブランコと青い空が一体化しているようで本当に届きそうな感じがします。 万年青
91 朧夜の遥かなものに子守唄
あづみ野
(4票)
  遠くから聞こえているのかな,そうではないですよね、幼時のころのの思い出の中からよみがえってくる懐かしい母の子守唄でしょうか。 よせふ
  懐かしい感じがして、共感の一句 欲句歩(よくほ)
  大らかなようであり、悲しげなようであり。幻想的で惹かれました。 ぎんう
  朧夜は、ぼんやりした夜ですし、子守唄も映像をもちません。でも、そんな不確かな、それでいて懐かしい感情を揺さぶるものを<遥かなもの>という表現のなかに感じました。 はづき
92 スギナの子句帳に置けば句は隠れ
奈呂
(2票)
  春らしくて、ほのぼのする句ですね。季語をスギナの子にしたのが効いていると思います。 つかさ
  すっと一本消し線のように置かれた偶然の感が詠まれているように思います。 万年青
93 囀りを濡らしてしまふ谷(やと)の雨
ぴっぴ
(1票)
  囀りを濡らしてしまう、がいいですね。 ひと葉
95 菜の花や岬廻りの路線バス
やち坊主
(4票)
  いかにもローカル線を走るバスで乗ってみたくなります。中七下五のリズムが又いいですね。 徹春
  菜の花の色と海の色との対比を感じられる句だと感じました。 牛歩
  房総や伊豆では、岬めぐりのバスで菜の花が楽めますね。 ひろ志
  「遠くまで続く菜の花畑の向こうには、麗らかな海、道端で手を振るお婆ちゃんと子供達・・」平らな表現が返って想像をかきたてる ひろし
98 啓蟄やひねもす妻の戻らざる
やすし
(3票)
  妻も家庭のことを忘れて、一日中世間を彷徨いたいと思いますよ。 暁孝
  奥さん何処へ行ったんでしょう。季語が上手く効いて面白い句になりました。 勇魚
  今年の啓蟄は3月6日。エステックサ(3)ロ(6)ンの日なので、スリ(three=3)ム(6)になってお帰りかな。 ひろ志
102 封切りしトランプ匂ふ日永かな
泥亀
(1票)
  一日、一人遊び?トランプ占い? 秋 浪
106 雲の影わづかに動き水温む
ひろ志
(1票)
  いいと思います。 石山
107 山笑ふ小銭出すのに手間取つて
柚子
(1票)
  そうですねえ全くですイライラしてしまいますね じじっぺ
108 園児らの窓より響く春の唄
じじっぺ
(2票)
  園児の声はいつ聞いても元気を貰えます。 牛歩
  園児と春の唄がよいとおもいます。聞こえてくるようです。 あづみ野
110 ふるさとを門でのあした花辛夷
宗太
(1票)
  新生活の始まりですね。 中七を漢字にされた方がはっきりとすると思いました
114 鎮魂の凧大空へ三一一
汕山
(1票)
 
116 大空を切り取りて行くつばくらめ
牛歩
(3票)
 
  切り取ると言う発想に感心しました。 寿々
  ちょっとステレオタイプな表現の様な気がしましたが、やはりいいなあと、雄大だなあと思いました。 せせい
118 読みかけて閉じて開いて蝶の昼
兎波
(2票)
  春昼の幻影ですね 豊作
  読みかけて閉じて開いては、読書の様子ですね。それが<蝶の昼>という季語を得て、春の真昼の光のなかに、羽を閉じたり開いたりする色彩豊かな蝶の姿が。巧みな季語の用い方だと思いました。 はづき
119 水車先づ回りて春の水動く
ぴっぴ
(2票)
  その時間差に句境あり 豊作
  いいと思います。 石山
120 爺婆の見守り部隊春の雨
灌木
(1票)
  見守り隊頑張っておられるんですね車にお気をつけくださいね じじっぺ
123 犬とゐて佳き日と思ふ初桜
ひと葉
(3票)
  犬と散歩する。何でもないいつもの光景なのでしょう。けれどもそれを<佳き日>だと思う。何気ないようで、健やかに、何事もなく過ごせる、日常への深い感謝の気持ちがすてきです。季語の<初桜>も初々しいですね。 はづき
  桜が咲いて傍には愛犬がいて、そんな時を「佳き日と思ふ」、いいですね。私にもかつてそんな日がありました。 柚子
  作者のやさしさが出ています。 はるを
124 沈丁の香や高塀の続く道
柚子
(1票)
  梅の香もあるかなと思いましたが、香だけが漂ってくる感じが高塀で伝わってきました。 ひと葉
126 んの字に終るしりとり杉花粉
兎波
(2票)
  弱り目に祟り目ですか、面白い取り合わせ 欲句歩(よくほ)
  …きのこ→このは→はは→はっくしょん。 ひろ志
129 ホルンの音止みて湖畔に囀れり
幹弘
(1票)
  ホルンとの取り合せいいですね。 望生
133 無住寺の梅のかをりや釣瓶井戸
孝雄
(1票)
  「釣瓶戸」懐かしい。 汕山
134 吾にまた言伝もなく雁帰る
暁孝
(3票)
  羽広げ挨拶していますよ。
  楽しみに見ていた鳥達がいつの間にかいってしまって、取り残されたような寂しさですね。 浜千鳥
  男子、別れはさり気なく。でもまた戻ってくる。 やすし
135 春昼やうつらうつらに鳴るスマホ
比良山
(1票)
  睡魔に襲われるときがあります。 宗太
136 二階建特急電車伊勢詣
善夫
(1票)
  昔は一生に一度が夢今は日帰りも出来る便利な時代 やち坊主
139 紅梅を誉めて入り来る忌日僧
万年青
(2票)
  前庭の年代の紅梅に心引かれた月参りの僧の様子がでていますね。
  愛想のいいお坊様、親しみが持てます。 徹春
140 ねるときはかわいいパジャマ内裏雛
ドッグイヤー
(1票)
  かわいいパジャマ姿でお雛様にお休みの挨拶。 おもちゃ
141 一つ聞き二つ忘るるむつ五郎
望生
(2票)
  この句のおかげで「むつ五郎むつ十郎と泥試合/阿波野青畝」という句も知りました。可笑しみの似合う「むつ五郎」ですね! めぐる
  むつ五郎の惚けた感じが、作者は今 老いの境に入り物忘れするようになった。それをおおらかにお句として。一つ 二つ 六つ 五郎 も調子よい。 かかし
143 ぶらんこの背を押し押され又あした
寿々
(2票)
  ぶらんこで遊んだ幼なじみはいつまでも忘れないもの。押し押され又あしたという措辞がそれを醸し出していてお上手だと思いました。 比良山
  和やかな関係が伝わってきます・口調もいいですね。 宗太
145 雪解風一気に伸びる打球音
やすし
(2票)
  甲子園を目指す球児の練習はもう始まっているのですね。 孝雄
  待ちわびた雪国の景。 汕山
148 母の手の小さく白し月朧
勇魚
(1票)
  「月朧」が「小さく白し」を引き立てています。 孝雄
149 自転車のスマートフォンやいぬふぐり
はづき
(1票)
  あぶないあぶないおきをつけくださいね じじっぺ


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