第204回 8月句会 披講(互選)

 

1 婚礼の続く村なり今年米
葦たかし
(3票)
  目出度し。 幹夫
  目出度い事の続く村、近年では少子化傾向にあり微笑ましい事、季語の今年米がよく効いております。お見事!! 徹春
  椀に盛られる真っ白な新米のごはん。季語との距離がちょうどよく感じます。見たこともないのに、良く晴れた日に花嫁行列が田んぼ道をゆく情景まで目に浮かびました。 ぎんう
2 をとこよりをみなは強し葛の花
かかし
(1票)
  葛の花も秋の女神(龍田姫)の采配です。 ひろ志
4 糸杉に突かれぬやうに月天心
すみれ
(1票)
  月光を帯びて杉林が何か語り出す 豊作
6 無花果や記憶の父は庭に居て
幹弘
(3票)
  季語は「無花果」。記憶の父は永遠なのでしょう。 せせい
  秋の寂しさが伝わってきます。 望生
  良いと思います。 石山
7 壊れたる洗濯ばさみ芒原
せせい
(1票)
  句意はわからないものの、季語とモノとの組み合わせに妙に惹かれました。壊れた洗濯ばさみって「なぜこんなところに?」って場所にあったりしますよね。 ぎんう
8 身に入むや敵わぬ自然力ありて
比良山
(3票)
  自然の力を壊す力が欲しいです。 厳しいですね。
  自然の力の恐ろしさをかんじます。被害にあわれたかたがたにお見舞い申しあげます。 あづみ野
  同感です。懸命に復興されてる最中!再度の被害を被られ言葉がありません... 白梅
11 ゆくりなき辞令や雀蛤に
幹弘
(2票)
  「雀蛤に」は使い難い季語。辞令を貰って海辺の町に赴任したのだろうか。 おもちゃ
  そういうことってあって、さて、わたしは、貝になりたい! しかし、この理不尽、無念をたれが知る 瞳人
14 指先に移りし微熱曼珠沙華
ぴっぴ
(3票)
  あの赤は、確かに触れると微熱を感じそうです。 たか
  曼珠沙華のイメージよく観られた句だと思います。 たいぞう
  曼珠沙華の赤を熱と捉えた点、なるほどと感心しました。 フリージアの君
16 お日様の弾けるリズム胡麻叩く
ぎんう
(1票)
  明るい秋の日を感じます。胡麻を叩く音を「お日様を叩くリズム」との表現に感心しています。一番好きな句です。 秋桜
17 木の実落つ渋野日向子の鼻先に
望生
(1票)
  フレッシュな句。ナイスです。 たいぞう
19 弁当に一色たらず赤ピーマン
寿々
(1票)
  色合いと栄養バランスの一石二鳥ですね  やち坊主
20 起ち直り光を返す芒原
灌木
(1票)
  幾度かの強風にも耐えて ひろし
23 序の舞の一笛長き秋の果
やすし
(2票)
 
  比良山
25 完熟の葡萄一粒だけ真青
よせふ
(1票)
  一粒だけの青の存在感が強烈、くっきりと鮮やか。 勇魚
27 狛犬の尻尾も螺髪秋の晴
めぐる
(1票)
  なるほど、螺髪にも見えますね。目の付け所と例えが面白いと感じました。 ぎんう
30 知らぬ間に燃え立ち上がる曼珠沙華
ひろし
(1票)
  水玉香子
35 飛行機を追いかくる音秋の空
すみれ
(1票)
  飛行機の過って行く様子が上手く描けています。 望生
36 宮址往き草虱てふ攻めに会ふ
秋桜
(1票)
  草虱を取り除くことの大変さをおもいだします。 あづみ野
37 うつすらと手の甲荒れて冬隣
柚子
(1票)
  又嫌な季節がやって来ますね。実感します、 浜千鳥
39 長き夜やボサノバを聴く終ひ風呂
徹春
(1票)
  水玉香子
44 反射板連なるカーブ秋の暮
あさふろ
(1票)
  よく経験する自動車道のカーブが端的な言葉で表現されていて、季語の秋の暮との取り合わせで詩になったと思います。 柚子
49 柿一つもいで繋がる青き空
豊作
(5票)
  繊細で素適な感性の作者が見あげている広がる青空が想像されました。 灌木
  柿をもいで上を見ると、晴天の秋空、憧れの田舎の風景です たか
  発想力が素晴らしいと思います。 寿々
  景色がとてもよくわかりました。 フリージアの君
  恋の一句と受け取りました。一つだからいいんですね。 あさふろ
51 空缶のひしゃげしままに秋祭
泥亀
(1票)
  「ひしやげた空缶」が転げたままに? ひろ志
52 天高し運転せずに歩かうか
善夫
(1票)
  歩く事お金も掛からず良いでしょう。
53 湯豆腐や亀甲占ひ一頻り
おもちゃ
(1票)
  季語は「湯豆腐」。亀甲占いとは。古代中国へと思いは飛びました。古代のロマン。 せせい
54 秋刀魚喰ぶ潜水艦の骨はずし
おもちゃ
(1票)
  潜水艦とは良く言ったものですね。本当にそんな感じですね。 浜千鳥
55 携帯を使ひこなせぬ文化の日
牛歩
(3票)
  そうなんです。 泥亀
 
  携帯といえば私たちの世代は携帯ラジオでした。今は言うまでもなく携帯電話のこと。さまざまな使い道があるようですが、昭和ひと桁の私には使いこなせる物じゃないようです。 よせふ
56 踏み石に合す歩幅や紅葉晴
たいぞう
(3票)
  落葉の中に浮かぶ踏石を辿る 豊作
  心が弾む良き秋日和 ひろし
  良いお庭を拝見されてたのでしょうね 歩幅をあわすのに下を向き紅葉を見るのに上を向き忙しいかんじですね
57 歩の先をトトトトトトと白鶺鴒
ぎんう
(2票)
 
  トトトトトトの言葉で動きがとてもはっきりわかります。やっぱりカタカナでしょうか? 寿々
60 サルビアの静かに燃えて美術館
ぴっぴ
(1票)
  美術館で非日常を体験したいものです。 牛歩
61 桃剝く手結婚二十五年の手
幹弘
(2票)
  銀婚に拍手。共感の句。 幹夫
  良いと思います。 石山
63 長き夜の溜息黙に耐へ切れず
勇魚
(1票)
  一人居の黙なのか、二人いての黙なのか、どちらもせつないですが、二人の方が切ないでしょうか。 浜千鳥
65 一村を見守る高さ木守柿
やち坊主
(8票)
  里山の丘にある柿の木か、村のひなびた風景がよく出ていると思いました。 すみれ
 
  「一村を見守る高さ」とは言い得て妙。 よせふ
  田舎の風景を彷彿とさせられる句ですね!さぞ大きな立派な柿の木でしょう。木守柿が目に浮かびます。 秋桜
  オーナーの心の優しさが伝わります。 牛歩
  限界集落とならぬよう柿も見守っているようですね。 暁孝
  手の届かない高い枝の柿の実はいつしかぽつんと木守柿に. 兎波
  村を見下ろす小高い場所にある柿の木ですね。景が目に浮かびます。 勇魚
67 耳近し眠られぬ夜の虫の声
勇魚
(1票)
  枕元で鳴いているような錯覚に陥りますよね やち坊主
71 あけび食むリスの気持ちに成り済まし
望生
(1票)
  中七以降の表現が楽しいですね。リスもどこかで見ているかも。 柚子
72 歯車に垂らす錆止め冬隣
めぐる
(4票)
  歯車が噛み合う如く季節は巡る 豊作
  我が老躯にも、と受けとめる。 やすし
  自転車なのか、もしかしたら足踏みミシンなのか、もっと大掛かりな機械なのか。この歯車は良く働いてきたのでしょう。「垂らす」がおいしそうだと思いました。 あさふろ
  良いと思います。 石山
78 秋澄みて深呼吸して歩き出す
明彩
(2票)
  季語は「秋澄む」。歩き出す二人であるような気がしました。 せせい
  深まりゆく秋を感じさせてくれます。 牛歩
80 大木の金木犀に雨が滲み
せせい
(1票)
  金木犀の大木があるんだ。地面には花が落ちれいるかも。 おもちゃ
84 長き夜に断捨離ひとつ片付きぬ
明彩
(1票)
  気持と進み具合が一致しませんね~ ボツボツなさってください(^。^)y-.。o○ 白梅
85 無愛想な農夫に似たる案山子かな
寿々
(3票)
  そうなんです。 泥亀
  案山子は無表情ですから仕方ありませんね。でも面白いと思いました。 暁孝
  クスリと笑わせてくれる。 ひろ志
86 ゆつたりと曲がりて秋へ鉄路消ゆ
ぎんう
(2票)
  汽車の旅。私たちも錦秋の中に吸い込まれて行くのです。 すみれ
  なんか良いなあ こんな風景 やち坊主
89 前向きに生きた横顔獺祭忌
兎波
(3票)
  正岡子規の写真というと、あの横顔が浮かびます。横顔なんだけれども、知れば知るほどその生き方は「前向き」。「獺祭忌」のチョイスも、旺盛な知識欲を彷彿させ措辞とリンクしていると感じました。 めぐる
  横顔の肖像画から前向きに生き抜いた子規を感得しておられるのに共感。 よせふ
  獺祭忌がよく効いています。 望生
91 星空に邯鄲の声冴えに冴ゆ
汕山
(1票)
  比良山
92 金木犀ニューロンひとつ刺激して
水玉香子
(1票)
  水玉香子
93 微睡て芒は山羊の乳のいろ
あさふろ
(2票)
  山羊ミルクは栄養豊富。真っ白で軽いイメージがあります。そんなきらきらした芒が目に入ったらとても素敵。秋の陽射しのなかでの微睡みが、新しく踏み出す力になってくれそうなイメージを持ちました。 めぐる
  比良山
97 白葱を炙り一人の湯割かな
葦たかし
(2票)
  これがいちばん、飲むもののうまさを引き立てる、そのうまさに、こころは沈み入るという秋思…。むかし、くずの下仁田ねぎを焼いて食わせてくれた農家のおやじが目に浮かぶ。 瞳人
  初冬の静かな夜の光景が浮かびます たか
99 七五三振り向き振り向き昇殿す
万年青
(2票)
  リフレインの効果で景が目に浮かびます。三歳児ですかね。お母さんと一緒にいたいのでしょうね。 葦たかし
  親の手をはなれてひとりで昇る神殿の階段。 それを見つめる御両親と何回も振り向く幼子。 心温まる七五三の景だと思いました。 兎波
104 泣き虫の子も父となり衣被
ぴっぴ
(3票)
  そうか、一緒にいっぱいやれる年になったかと、つい 瞳人
  しみじみとした作者の感慨が伝わってきます。季語と良く合っていますね。 葦たかし
  子供の成長を喜びながら一杯やっている、そんな景が浮かびました。 幹弘
105 刈り草の袋より虫の鳴き出して
あづみ野
(2票)
  刈り草を袋の中に集めておいたら暫くして袋の中で虫の声出して欲しいよう
  出してあげたいけど、、、。 いつもは快い虫の音がちょっと哀しげに 辛く聞こえます。 兎波
106 残照に呑み込まれゆく飛蝗かな
幹夫
(1票)
  残照という大きな景とその中にいる小さな飛蝗との対比が良いと思います。切れ字も効いています。 葦たかし
112 豪快に笑ひて垂るる石榴の実
暁孝
(3票)
  諧謔の効いた楽しい句、一瞬ひとり笑いをしてしまいそう。 徹春
  このとおり 垣根を越えて垂れ下がっていました。 あづみ野
  )^o^(楽しい御句に脱帽しました。 さぞ、甘い事でしょう! 白梅
116 泣き相撲終始笑顔の豆力士
(1票)
  笑顔よしの赤ちゃんですね。泣き相撲では負けでも、とっても可愛い。 フリージアの君
117 林檎食べながらつくづく玉に疵
かかし
(1票)
  食べ過ぎの自戒か。 やすし
118 ふさふさの毛虫這ひゆく風の中
柚子
(1票)
  「ふさふさの毛虫」という表現に愛を感じました。「毛虫」は夏の季語となっていますが、現実の景として最近の句と捉えました。急激に寒くなっていくので「ふさふさ」が頼もしくもあり、同時に今後が心配になってくる「風の中」です。 めぐる
119 おそらくは母も仰ぐや今日の月
徹春
(1票)
  望郷望の月。 幹夫
125 散髪の鋏の音や涼新た
汕山
(2票)
  確かにハサミの音は涼しそうです。季語との掛け合わせが素晴らしいと感心しました。 寿々
  散髪という言葉の響きも軽やかで、翻る鋏に光がキラッと反射する光景が鮮やかです。髪は今では家で切ってもらっていますが、たまには職人に散髪してもらいたいですね。 あさふろ
126 鎮魂の川の名知るや台風過
比良山
(1票)
  まさしく。どこにでも襲う自然の驚異。 やすし
127 新米のどすんと届く箱ゆがみ
あづみ野
(3票)
  故郷の父母の思いの主さかな? ひろし
  良かったですね!箱がゆがむほどたっぷり詰まった新米が届くとは!ご実家からかな? 秋桜
  30キロ?段ボールがその重さにやっと耐えているのでしょう。箱ゆがみがいいですね。 柚子
128 神々の夢は何処へ暮の秋
石山
(1票)
  神無月をベースに暮の秋、脱帽です。 灌木
130 十月の台風の目にとじこもる
やすし
(1票)
  楽しく面白く鑑賞させていただきました。愉快愉快です。 灌木
133 水引の祝ひ結びや草の花
灌木
(1票)
  活け花にするのに結び飾りにされ変化をもたされたのでしようか
134 障子張りアイロン一つ便利な世
ひろし
(1票)
  アイロンで障子張りができるんですね。初めて知った。 おもちゃ
135 逆上がり出来ぬ少年鰯雲
葦たかし
(2票)
  鰯雲に少年の気持ちが思いやられて切なくなりました。 すみれ
  僕も昔は逆上がりができない少年でした。 幹弘
137 もてなしはこれしかあらず月のやど
つかさ
(2票)
  立派です。 泥亀
  静かな山の宿窓から見える月の他は何もありません。 勇魚
138 綿菓子の甘き風くる秋まつり
たいぞう
(2票)
  秋祭を、一見些細に見える綿菓子に焦点を絞り、なるほどと思う甘き風の発見に共感します。 徹春
  お祭りの楽しみは屋台の出店ですね。 幹弘


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