第236回 4月句会 披講(互選)

 

1 陽春や見晴らしの良き馬の背
おもちゃ
(1票)
  なんて素敵なんでしょう!帰郷すると必ず地元の施設で体験乗馬していました。「陽春」のうららかさから、お日さまの匂いや馬の匂い、カッポカッポとのどかな蹄の音まで想像出来ました。 めぐる
3 立ち話斜めに裂いてつばくらめ
豊作
(7票)
  燕のシャープな飛行の感じがよく出ています。 紫宗
  里山歩
  「斜めに裂いて」燕の速さが伺えます。長い立話と燕の動きの速さの対比が面白いと思います。 秋桜
  鮮やかな場面転換にハッとさせられました。 明彩
  「立ち話」の横をスイっとつばめが通り過ぎる。その一瞬のスピード感と、そそくさと話を話を切り上げて離れる様子を思わせる中七が秀逸に感じました。 めぐる
  身体に触れるのではないかと思うくらい身近を飛ぶことがありますね。今年は燕の飛来が少ないような気がします。 柚子
  中七がいいと思います。 つかさ
5 少女より席譲らるる窓若葉
あづみ野
(2票)
  素直にうれしい年齢になりました。窓若葉がいいですね。 柚子
  窓の若葉が瑞々しい。 茫々
6 春空にひょいと麒麟が首を出す
幹夫
(3票)
  動物園キリン舎前での、写真撮影のひとこまが頭に浮かびました。 明彩
  (*^_^*)この体験しましたヨ~ ひょいとビックリ!そのままのお気持ちが分かります。 白梅
  目に見えるようです。「ひょい」が効いていますね。「ひよい」と。 かかし
8 静々と春刻みゆく腕時計
じじっぺ
(1票)
  柱時計だと秋でしょうか。 灌木
9 満開の花の奥より鳥の声
汕山
(1票)
  近くの城址を歩いた時、この句そのままを 感じました。 万年青
14 鼻歌も混じる筆先染卵
紫宗
(1票)
  染卵って、わかります 寿々
17 ミモザ咲く雪花菜煮ている厨前
たか
(1票)
  雪花菜で頂きました。煮ているという行為は台所、厨前は重複感を覚える。 おもちゃ
20 挨拶を土筆にもして墓終ひ
ひろし
(5票)
  やっと重しが取れた 豊作
  土筆にもして~がいいですね。 望生
  墓じまいの切ない気持ちが伝わります。
  長年なじんできた墓のそばに生える土筆、見るのもこれが最後と、感慨ひとしお。 秋 浪
  寂しいのに、土筆の一言で、気持ちが楽になります。 あづみ野
23 花の留守シルバーカーに宅配便
里山歩
(1票)
  出し入れも大変という高齢の方、玄関の脇に置かれているシルバーカーよく見かけます。 其処に置いてくれという事前の約束があるのでしょうね。長閑な高齢者の街が感じられます。 万年青
25 轆轤挽く指先真つ赤利休の忌
兎波
(1票)
  轆轤から茶碗が想像されそれを挽く指先に利休の切腹の非業の死を真っ赤で描写されたところ取り合わせがお上手だと思いました。 比良山
26 花曇冷凍肉の解け始む
勇魚
(3票)
  何か新しいことの始まる予感。取合せがよろしいです。 やすし
  冷凍庫から取り出した肉の解凍がなかなか進まない。寒くも暖かくもない、少し憂鬱な春の日の時間経過を感じました。 幹弘
  ブロック肉の解凍でしょうか。 あさふろ
30 空の青編み込む如く桜咲く
徹春
(5票)
  桜の花の間から見える青空が、桜に編み込まれているようだという表現がいいです。 紫宗
  中七が独創的で季語と響き合っています。
  中七の表現、確かに。 たか
  見上げる桜。満開まであと少し。青空に映える桜の綺麗な映像が浮かびました。 幹弘
  編み込む如くがいいですね。 つかさ
31 強がりを少し許して擦る山葵
おもちゃ
(1票)
  相手はたーれと、おもわせられて、つい 瞳人
33 街路樹の躑躅四角く咲きにけり
紫宗
(2票)
  発見の一句。剪定の行き届いた躑躅は四角くなりますね。 ドッグイヤー
  街路樹の躑躅はめずらしいですね。 灌木
37 青き踏むかつてありけり志
やすし
(1票)
  秋にはそれなりの収穫も 豊作
38 蛇穴を出でて尻より戻りたる
明彩
(3票)
   蛇って後ずさりできるんですよね。 見たことあります。 玄関を出ようとしたら、レールに沿うように蛇が蛇行してきて、思わず後ろに下がったら蛇はジグザグに折れて後ろに下がっったのです。 前に進むだけでなく、バックもできるんだと発見でした。 ややこしい景をシンプルに的確に表現されていると思いました。 兎波
  そんな事あるんですね⁉️びっくりと同時に、笑ってしまいました。 寿々
  面白いですね。まだちょっと寒かったのかな? ぎんう
39 行く先を風に任せて春の雲 
やち坊主
(1票)
  春はのんびりとして、風に任せるのが良いようですね。 暁孝
40 春光や鉢のかたちの鉢の土
暁孝
(5票)
  今年一年が詰まっている 豊作
  植木鉢 逆さにしてチョ〜だい、まったくそのトォ〜り。 ひろ志
  当たり前のことだけど、見つめるまなざしがやさしいなあと思いました。春光と合っていると思います。 明彩
  鉢増しをしている景でしょうか。 植木を鉢から抜くと鉢の形のまま抜けます。 普段は光の当たらない鉢の根っこにまで 春の光が、 面白いところを詠まれていらっしゃると思いました。 兎波
  せせい
42 物忘れ笑つてごまかす春苺
(2票)
  私もこのとうりです。苺がいいですね。 あづみ野
  わたしもよくあります。 ロジーナ
44 春うららみづはたひらになりたがる
ドッグイヤー
(1票)
  春うららをみづの様で素直かつ自然に表現されているところ良いと思いました。 比良山
50 チューリップぴぷぴぷぴぷと靴の音
ぎんう
(4票)
  お花のそばをおちびちゃんのヨチヨチ歩き。晴れたお空に靴が鳴る。 ひろし
  歩き始めた幼児が音の出る靴で花壇の前をヨチヨチ歩きしている情景。中七のオノマトベが楽しいです。 宗太
  幼い子の靴には、こんなかわいい音がでるような 仕掛けがしてあるのがあります。 チューリップがその可愛らしさをさらに感じさせて、オノマトベもいいと思いました。 兎波
  可愛い! あさふろ
51 春風や首筋に巻きとほさかる
茫々
(1票)
  首筋に巻き!なんてよう云いません! 一瞬の感覚を捉えておられ、脱帽です(._.) 白梅
54 達者かとライン画面にチュウリップ
ひろし
(2票)
  コロナ禍の風景ですね。 たか
  コロナの時期ですからねえ。チューリップがいいですね。 ロジーナ
57 春寒や孤食黙食マスク食
比良山
(2票)
  正に現状を言い当てた句、時事俳句。 徹春
  ぷち
59 蜂の巣を叩き落して一目散
幹夫
(1票)
  わるがき、そいういうおまえは、と思い出しつつ 瞳人
66 山藤のからみつく木のやさしさよ
明彩
(1票)
  作者の優しさが下五「やさしさよ」。良いお句と思いました。 かかし
69 開いても開ききれないチューリップ
豊作
(1票)
  チューリップの感じを良く表していると思います。今迄何とも思わないで見ていたチューリップが本当にそんな感じだと実感しました。 勇魚
72 宍道湖の蜆汁出す喫茶店
ロジーナ
(2票)
  シジミと言えば宍道湖 喫茶店でも出るのは 地元ならでは やち坊主
  宍道湖のシジミ懐かしいな出雲からしじみと そばを送ってきました早速しじみ汁にしていただきました喫茶店でシジミ汁珍しいですね じじっぺ
73 今年はもひとりで干すか花見酒
秋 浪
(1票)
  ぷち
74 銀輪のギア上げる土手風光る
奈未
(4票)
  里山歩
  サイクリングの醍醐味を満喫。 宗太
  自転車でなく銀輪としたことで季語が更に生きたのではと思います。 柚子
  せせい
78 煩悩を持たぬ燕の身軽さよ
やち坊主
(3票)
  本当にその通りです。何もかも欲望を満たされると思ったら大間違いです。 暁孝
  燕は煩悩無さそうですね。人なつっこいし。 真由美
  ハッとしました。何を見ても勉強にするんですね。僕はあなたのお句で勉強させて頂きました。 かかし
79 楽浪の湖へ寺門の飛花落花
宗太
(1票)
  楽浪をさざなみと読むこと恥ずかしながら知りませんでした。この古称の言葉で琵琶湖西南沿岸への寺門からの落花の映像が自然と浮かびました。 比良山
83 透きとほる鶯の声山の墓
秋桜
(2票)
  山の墓地が良いですね。 汕山
  鶯の声聞きたいです。
84 お水取り人それぞれの歴史あり
泥亀
(1票)
  その通りですね。 ロジーナ
85 コロナ禍やゴールデンウイーク
じじっぺ
(1票)
  うーんしっぱいことばたらず失礼しました今後はじゅうぶん気つけます じじっぺ
90 ぼんやりと春あけぼのに身を置いて
ロジーナ
(1票)
  春はぼんやりして過ごすことが一番です。 暁孝
92 春灯の鏡に胡散臭し貌
望生
(1票)
  ご自分の顔を胡散臭いと見たところが面白いですね。春燈とよく合っていると思います。 勇魚
93 竜笛や幽明模糊と花おぼろ
宗太
(1票)
  龍笛を習った縁で頂きました。歌口に吹き込むと音は出ない。なかなか難しい代物。 おもちゃ
94 孤高の爺接ぎ木の技を見せ和む
比良山
(1票)
  見事に成功。素晴らしい。 汕山
95 青空に辛夷湧き出る通学路
灌木
(2票)
 
  里山歩
97 ねじりつつ伸ばすホースや花水木
あさふろ
(3票)
  春のあたたかな光の中、散水をはじめようという瞬間。季語との距離感が良いと思いました。 ぎんう
  水遣りのシーンが目に浮かびます。 望生
  外も暖かくなり、庭手入れや車手入れをする様子が伺える。ねじりつつとあるが、実際はねじれているのを戻しなから、ねじらないように伸ばしているのではないかな。外にいる解放感、作業している充実感、花水木の素朴な華やかさと相まって、ほのぼのした印象をうけた。 奈未
105 膝笑ふ心臓笑ふ山笑ふ
豊作
(4票)
  ユーモアを感じました
  花見の頃に山登りされたのかな。楽しかったのが伝わります。 真由美
  ぷち
  山登りしたのであろう。笑うの3連続が特異。 茫々
108 いつまでも眺めていたい花の昼
(1票)
  同感!満開の花の下人の居ない木製の椅子で、のんびりと...心洗われる(-。-)y-゜゜゜ 白梅
111 春うらら魚焦がしたかもしれず
ドッグイヤー
(2票)
  春ののどかな情景の中、のんびりした気分にひたっていたら、魚を焼いている事など忘れてしまいますよね。 紫宗
  魚を火に掛けて、外で長話?洗濯干し?はたまた草むしり?はるうらら。 ひろし
112 湖のどか歩み行きたき竹生島
徹春
(1票)
  琵琶湖、列車からちらりとしか見た記憶がないが、春ののどかな日にはそんな気持ちになるでしょう。 秋 浪
113 残る鴨人の気配に泳ぎ来る
柚子
(1票)
  足音で解かるのかしら!
114 蓙(ござ)一枚酔えば八分の花冷えて
幹夫
(1票)
  テンポがいいですね。 真由美
119 亡夫描きし桜に会ひに夕散歩
秋桜
(1票)
  ご主人の歩いた足跡をたどり懐かしむ奥様のお気持ちが良く現れていらっしゃるお句と感じました 夕桜その景色が目に浮かぶのですね カンナ
121 痛くない死に方ありて亀の鳴く
つかさ
(1票)
  未経験ではありますが、あってよい想いでしょう。 やすし
123 能登電車さくらトンネル触れ走る
兎波
(2票)
  楽しい路線ですね
  満開のさくらトンネルが目に浮かびます。まさに春うららですね! 秋桜
125 在りし日の夫の愛車に花吹雪
カンナ
(1票)
  ご主人も桜を愛していたのでしょうね やち坊主
126 花過ぎて石に手書きの道祖神
あさふろ
(1票)
  さま変はりし改めて足元をみる。右か左か迷う年でもないのだが。 やすし
127 散り敷きてなほも色ます紅椿
ひろ志
(3票)
  本当に散り敷きてから色が増すかは私は分かりませんが、作者の観察にアッパレ。 徹春
  散るには惜しい綺麗な色ですね
 
130 入学式ラインに見入る母と祖母
秋桜
(1票)
  コロナで日常が一変しましたね  やち坊主
133 名札より「研修」取れて夏隣
めぐる
(10票)
  新入社員の季節、昔々の研修期間を思い出しました。 徹春
 
  さー独り立ちだ。・頑張らなくっちゃね。 ひろし
  研修の名札が輝いて見えるスチュワーデスだと良いのだけれど。 おもちゃ
  新入社員が漸く正社員になれたのですね。良かった !中七と夏隣があっていると思います。 秋桜
  春も終わり、新入社員も、一人立ですね。 たか
  新卒者は仕事を始める前の三ヶ月間の研修が終わったのです夏隣・・・ 三ヶ月の研修期間だったのでしょう作者はキッとその青年に何カ月か前に会ったことが有るのでしょう 久しぶりに会った青年一人前になったのだと思われたのでしょうねあっ(研修)の名札が取れてる・・・と カンナ
  新入社員の配属部署が決まり決意表明。 宗太
  新入社員の研修期間が了える頃、夏がはじまる。最近では研修というと日本の新入社員の研修ではなく、ベトナムなど、東南アジアからの研修生が連想される。 茫々
  いよいよ前に踏み出すのですね。夏隣が合っています。 つかさ
134 山笑ふ手品のたねを取り落とし
秋 浪
(1票)
  手品師さんのそのたねを落とした時の仕草が想像出来ますね。 おどけて笑いでごまかしたとかね カンナ
137 好き好きに夫婦の昼餉蛙鳴く
柚子
(4票)
  季語蛙鳴くに平和であたたかな雰囲気が込められていて惹かれました。 ぎんう
  蛙の声を聞きながらの昼食、好物は夫婦でも違う。 ひろ志
  意見が合わなかったのか、時間が合わなかったのか。 奈未
  蛙がいいですね。 あさふろ
139 万愚節手帳に記すパスワード
幹弘
(3票)
  騙そうとおもうやつ、そればっかり考えているやつ、頭から消したからもう安心だ 瞳人
  パスワードなど頭の中に入れておくべきもの、 でも、何でもパスワードや、暗証番号など、 年寄には苦手なことが多くなりすぎのこの頃、パソコンのパスワードをパソコンに張り付けているような私です。 万年青
  せせい
140 青き踏む真白き鳥になりたくて
ぎんう
(1票)
  青と白のコンシラストが綺麗です。 望生
141 生かされて ただありがたき 春の宵
真由美
(1票)
  素晴らしい人生に感動です。
142 花は葉に光と陰のとどまらず
やすし
(1票)
  よどみなく時の流れをリズム良く詠んでいる。 ひろ志
143 キューポラの失せたる街や薄霞
暁孝
(1票)
  映画に描かれた町も、時代の波で変わりゆく寂しさが、映画を見た世代にはよく理解できる。 釈 正峰
145 春うららなんて見事な落とし穴
ドッグイヤー
(1票)
  実際に落とし穴に落ちた、のではなく失敗してしまったということだろうか。麗かな陽気に何でも笑って済ませそう。 幹弘
147 鈍行の窓いつぱいに山笑ふ
ぎんう
(8票)
  昔、こんな電車に乗ったような‥ 懐かしさが感じられる句。 寿々
  「山笑ふ」をずばり詠まれたのには驚き感心いたしました。 灌木
  鈍行だからこそ、景色がよく見えますよね。 秋 浪
  鈍行だから感じる事です。いいですね。ーー あづみ野
  ゆっくり、のんびりの旅でしょうか。山笑うの季語が楽しい気持を表しています。 勇魚
  鈍行ががとてもいい。 汕山
  鈍行の旅に行きたいです。
  車窓から素敵な光景、癒されます。鈍行ならではの風景ゆっくり眺めていたいですね。 奈未

選評のみあった句
 
 

第236回 4月句会 披講(互選)